季節の手作り

いちごジャム・ロシアンクッキー

真ん中にちょこんとのった赤色のジャム、星型の口金でしぼった生地。どこかレトロで愛らしい形のクッキーです。名前に「ロシアン」がついているのは、一説によると昭和のはじめに来日したロシア人製菓技師が製法を伝えたことにあるのだとか。
粉糖を使って、きめ細かくて口溶けよく、ほろっとした食感にしました。ジャムは市販のものを使ってもいいですが、旬のいちごで手作りすれば、口の中に甘酸っぱい春が広がります。

<いちごジャム>


材料(約200ml分)

・いちご …1パック(250g)
・砂糖… 80g
・レモン汁… 大さじ1/2
・キルシュワッサー*1… 小さじ1
*1 さくらんぼで作られたブランデー。グランマルニエやコアントローなどを使っても。

作り方
【1】

いちごはへたをとって水で洗い、水気をきってホーローかステンレスの鍋*2に入れる。砂糖を混ぜて、約20分そのままおいてなじませる。
いちごに砂糖をなじませておくと、いちごの水分が出てきて上手に煮える。
*2 アルミ製の鍋はくだものなどの酸に弱いので避ける。

【2】

レモン汁を加えて中火にかけ、小さい泡がふつふつと出てきたら弱火にし、アクをとる。
アクをこまめにとると、色も味もよくなる。

木べらでつぶしながら、約20分煮つめる。いちごをしっかりつぶしたほうがクッキーに使いやすい。
【3】
とろみがついたら、キルシュワッサーを加えて火を止める。木べらで鍋底に1の字をかき鍋底が一瞬見えるくらいがめやす。さめると少しとろみが増す。
熱いうちに保存瓶に入れる。[日もち:冷蔵で約3週間]
木べらで鍋底に1の字をかき鍋底が一瞬見えるくらいがめやす。さめると少しとろみが増す。

保存瓶の消毒
[アルコール消毒]
保存瓶をきれいに洗い、消毒用アルコール(食品用)をスプレーしてそのまま乾かす。
[煮沸消毒(耐熱性の瓶のみ)]
鍋底にふきんを敷き、瓶とふたを入れる。たっぷりの水を入れて沸騰させ、火を弱めて約10 分沸騰を続ける。清潔なふきんの上にとり出して逆さにふせ、自然乾燥させる。

<ロシアンクッキー>

材料(約24個分)
・バター …60g
・粉糖*3… 40g
・とき卵… 1/2個分
・牛乳… 大さじ1

[A]
・薄力粉 …100g
・ベーキングパウダー …小さじ1/2

・いちごジャム …大さじ4(72g)
・しぼり袋と星型の口金
*3  デコレーション用の「泣かない粉糖(溶けない粉糖)」は、向かない。同量の砂糖に代えても作れる。

【準備】
・バターは室温にもどしておく。
・粉糖はふるう。
・オーブン皿にクッキングシートを敷く。

作り方
【1】
バターは泡立器でクリーム状になるまでよく混ぜる。粉糖を2回に分けて加え、すり混ぜる。

【2】
 卵、牛乳を順に加え、そのつどよく混ぜる。
少しずつ加えてそのつどよく混ぜる。

【3】

A(薄力粉 100g、ベーキングパウダー 小さじ1/2)を合わせてふるい入れてゴムべらで混ぜ、粉気がなくなるまでよくすり混ぜる。
ゴムべらですりつぶすようにしてよく混ぜると、きめ細かい生地になる。

【4】

オーブンは160℃(ガスなら150℃)に予熱する。星型の口金をつけたしぼり袋に【3】を入れる。オーブン皿に、クッキーの中心となる部分を等間隔にしぼり出し、その周りを囲むように、直径3㎝ほどの円形にしぼり出す。焼くと直径4㎝くらいに広がるので、隣との間隔を充分空ける。

中心にいちごジャムを小さじ1/2ずつのせる。小さめのスプーンを使うとのせやすい。

ジャムのまわりにさらに生地をしぼる。先にしぼった生地の上に、もう1段しぼる。

【5】
160℃のオーブン(ガスなら150℃)で約15 分焼く。温度を150℃(ガスなら140℃)に下げてさらに約10 分焼き、網にとる。

※当ページのコンテンツは、ベターホームのお料理教室の受講生の方のための会報誌「Betterhome Journal」2019年2月号掲載の内容を、Web記事として再掲したものです。

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