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糖尿病を予防する料理教室~血糖値が高めの方のために~を開催しました

日本の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加しており、厚生労働省の統計によると、平成28年度における「糖尿病が強く疑われる人」、「糖尿病の可能性を否定できない人」はそれぞれ約1,000万人と推計され、合計約2,000万にものぼります。なかでも、「糖尿病が強く疑われる人」は平成9年以降増加しています。*
糖尿病は、自覚症状の無いまま進行するため、糖尿病予備軍の方の中には、自覚がない人も多いといわれています。糖尿病は、放置しておくと症状が進み、様々な病気を引き起こします。眼の障害、腎臓障害、神経障害などの合併症を伴ったり、命にかかわる心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすこともあります。特に、生活習慣が環境因子として重要である2型糖尿病においては、予防のために、適切なエネルギー量の栄養バランスのよい食事が大切で、正しい食生活や運動習慣で進行を緩やかにしたり、合併症を阻止することができます。
*厚生労働省「平成28 年国民健康・栄養調査結果の概要」より

ベターホームのお料理教室では、2020年3月に、血糖値が気になりはじめた方、またはそのご家族の方を対象に、糖尿病予防のための1日料理教室を全国で開催しました。

この教室は、鎌倉女子大学 家政学部 管理栄養学科 准教授 落合由美先生に監修いただき、一般財団法人ベターホーム協会の公益事業として、参加費無料で開催いたしました。教室の内容を動画でご紹介します。

●糖尿病を予防する食事作り【動画】
教室を監修いただいた、 落合先生に「糖尿病とは」「糖尿病を予防する食事作り」についてお話いただきました。普段の食事に取り入れやすいポイントや工夫を具体的に紹介しており、実生活にすぐ役立てていただける内容です。ぜひご覧ください。(ベターホームのYouTubeチャンネルにつながります)

●糖尿病を予防する料理教室【動画】
教室では、メインから、デザートまで、4品すべてで、1人分530kcal、食塩相当量2.9gと、カロリーと塩分を適切に控えながら、栄養バランスのよいメニューを実習しました。教室でご紹介した、メニューの作り方を動画でご紹介します。(ベターホームのYouTubeチャンネルにつながります)レシピはこちら
<実習メニュー>
とり肉と雑穀ごはんの熱々ドリア
トマトとごぼうのスープ煮
ひじきと切干大根の長いもドレッシング
ケフィアのチーズムース風マンゴーソース添え

教室に参加された方を対象にしたアンケートでは、「日常の食生活の留意点がよく分かった」、「メニュー・味も薄くなく、満足感があった」「塩分や脂を控えてもおいしくできるコツが参考になった」などといった声があがりました。
この動画や教室が、毎日の食事を見直し、栄養バランスのとれた食生活を送るきっかけになれば幸いです。
ベターホーム協会は今後も、料理教室の開催や出版活動を通し、食と健康のサポートを行って参ります。

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