2013年06月05日

1週間分の食料備蓄例を考えました~巨大地震に備えて家庭でできる防災対策

1週間の備蓄食料例
[こうして見るとたくさんの量に思えるが、普段家にあるようなものが多いので、
買い足しが必要なものはそれほど多くない]

南海トラフ巨大地震対策の最終報告によると、家庭で1週間以上の水や食料の備蓄が必要とされています。しかし、1週間分の食料となると、何をどう買い揃えればいいか、想像もつかないという人もいるのではないでしょうか。

ベターホームでは「常温で保存できる食品を、そのままもしくは簡単な調理で必要な栄養をとる」という考えで、目安となる食品の種類と量のリスト(おとな2人分)を作りました。家庭での防災対策に、ぜひお役立てください。

備蓄食品はたくさんあるほど安心と思いがちですが、むやみに買い揃えても、収納しきれない家庭が多いでしょう。また、普段食べない食品を購入し、備蓄食材としてしまい込むと、気がついたら賞味期限が大幅に切れているという羽目に。それではいざという時に役に立たず、また、食べものを無駄にすることになってしまいます。

そこでベターホームでは、普段食べているものをベースに備蓄し、備蓄した食品を日常の食事にも取り入れていくことを提案します。備蓄食品は、忙しかったり、病気などで買いものに行けない時にも役立ちます。家族の嗜好や年齢などから適正な量や種類の食品を揃え、また備蓄しているものを把握して日々の食事に活用し、常に新しいものがストックできるようになると安心です。

●いつもの食品を備蓄の観点から見直し。その後、必要なものを買い揃えよう
下記の「1週間分の備蓄食料例」のリストを参考に、家族の嗜好や年齢などを考慮しながら、新たに購入が必要なものを確認しましょう。

(1)まずは、日常使いしている食材の中で、常温で日持ちするものをリストアップ。備蓄用にと特別に買い揃えずとも、缶詰、インスタントラーメン、パスタ類、基本調味料、乾物、 根菜類など、家にある日持ちする食材は案外多いもの。
(2)震災時、冷蔵庫が使えないことを前提に、家族が1週間生命をつなげる最低限の食材のストック分として数を補充し、その他必要なものを買い足す。

災害時は不便な生活を強いられ、緊張感も高いため、特に子供や高齢者は食欲が落ちがちです。そのような状況下では、なじみの味や食材が心身ともに活力源となります。備蓄する食品は、特別なものではなく、普段食べている銘柄のものがおすすめです。いつものストックに、不足分を補充しましょう。

●簡単な調理も想定
1週間となると、すぐに食べられる味付け済みの調理加工品だけを食べていては、塩分のとりすぎに。また、味が濃いので喉がかわいたり、飽きてしまいます。そのため、簡単な調理をするという想定が必要です。その際に、唯一の熱源としてカセットコンロは欠かせません。カセットボンベの予備とともに備えておきましょう。また、味付け済みの缶詰や、インスタントラーメン、レトルト食品に加え、粉類や麺類、魚介類やささみ、大豆の水煮缶など、調理に使う食材も備蓄しておきましょう。

●いざという時は、冷蔵していた生鮮品から消費
震災が起きて停電になった時、冷蔵庫は使えなくなりますが、庫内の食材がすぐに傷んでしまうわけではありません。初日はまず、冷蔵していた卵などの生鮮品を先に食べましょう。ただし、災害時の食中毒は手当もできず体力を消耗するので、いつもより注意が必要です。食料は貴重ですが、あぶないなと思ったものは口にしないように気をつけましょう。また、普段から保冷剤を冷凍庫に入れておくと、停電になった後もしばらく冷凍庫を使って冷蔵保存ができます。



【おとな2人分、1週間分の備蓄食料例】
・冷蔵庫が使えないことが前提で、すべて常温保存が可能な食品です。
・家族の人数、年齢、活動量、嗜好などを考慮して調節してください。

2リットルのペットボトル21本程度 ・1人1日3リットルが目安。
主食 無洗米1袋(5kg)、真空パックのもち8個、スパゲティ・パスタ類300g×3袋、素麺やうどん(乾麺)300g×2袋、おかゆ(レトルト)2袋、小麦粉小1袋(500g)、インスタントラーメン4個
※・乾パンや、ロングライフのパンなども可
・主食は普段食べているものを中心に考えれば、買い足すものはそれほど多くない。
・乾麺はゆでるのに意外と時間がかかる。水やガス燃料を効率よく使えるよう、素麺や早ゆでタイプのパスタがおすすめ。
・体調不良時、おかゆがあると安心。
・小麦粉は、チヂミやすいとん等に調理できる。
野菜、果物 常温 じゃがいも等のいも類4~5個、たまねぎ4~5個、ごぼう1本、にんにく1個 ・いずれも常温保存できる野菜。
缶、レトルト コーン缶2缶、トマトソース缶2缶、パスタ用和風きのこソース(レトルト)2袋 ・パスタ用きのこソースは、調味料としても役立つ。
乾物 切干大根1袋、きくらげ1袋、スライス干ししいたけ1袋、乾燥ねぎ1袋 ・野菜の乾物は戻し汁も利用できる。
果物他 野菜ジュース8缶、フルーツ缶4~5缶、バナナ2~3本 ・野菜が摂取しにくいので、野菜ジュースがあるとよい。煮込みや雑炊にも活用できる。(開封後冷蔵できないので、飲み切れる量の缶がよい)
・常温保存できるバナナやりんごなどは普段から常備しておくとよい。
肉類 缶詰 ミートソース缶2缶、コーンビーフ缶(ソーセージやスパムでも)組合わせて4~5缶、焼き鶏缶2缶、鶏ささみ水煮缶2缶 ・生鮮の肉は保存できないので、缶詰やレトルト食品で補う。
レトルト レトルトカレー2袋、牛丼の素2袋、麻婆豆腐の素2袋(いずれも肉入りのもの)
魚類 常温 魚肉ソーセージ4本、鮭フレーク1瓶 ・あさりやホタテ水煮缶は缶汁を麺類、ごはん等にだしとして使える。
・ツナ缶は油も栄養が豊富。旨味もあり、サラダなどにそのまま使える。
・蒲焼缶はそのまま食べる他、野菜と炒めると栄養バランスも整う。
缶、レトルト ツナ缶4缶、鮭缶2缶、あさり(またはホタテ)の水煮2缶、魚の蒲焼(またはみそ煮)缶4缶
おでん(レトルト)2食分
乾物 かつおぶし(ミニパック)4袋、桜えび1袋、ちりめんじゃこ1袋
大豆・豆製品 常温 ロングライフ豆乳200ミリリットル×2本 ・大豆製品は肉代わりのたんぱく源として活用できる。大豆をつぶしてツナと混ぜて焼く等、簡単な調理で主菜として食べられる。
乾物 高野豆腐1袋
大豆水煮缶2缶、ミックスビーンズ2缶、豆甘煮缶2缶
乳製品 ロングライフ牛乳200ミリリットル×2本 ・飲用他、スープやパスタに。
・ロングライフ牛乳は常温保存可能だが、スーパーなどでは冷蔵コーナーに保存されていることが多い。
汁もの インスタントスープまたは即席みそ汁6食分 ・温かい汁ものは欠かせない。
その他 のり1袋、シリアルやクラッカー1袋、水煮うずら卵1袋、梅干し4~5個、春雨1袋、こんにゃく1袋、らっきょう瓶詰1瓶、海藻サラダやカットわかめ1袋、すりごま・麩など1袋、ジャム1瓶、とろろ昆布1袋、かたくり粉1袋 ・各家庭で日頃からよく使う食材が活躍する。使用中+予備1単位(左記)ストックしておく。
調味料 基本調味料各種、サラダ油、ごま油、みそ、マヨネーズ、ぽん酢しょうゆ、麺つゆ、スープの素等 ・使用中+予備1単位をストックしておくと安心。
嗜好飲料 スポーツドリンク、お茶類、ジュース、コーヒーなど ・甘い物や嗜好飲料は気持ちを落ち着かせる。間食の用意も大切。
間食 チョコレート、クッキー、キャラメル、みつ豆缶、ナッツ類、羊羹、常温保存可能なゼリー等 適宜

 

【備蓄食料の主な調理例】

[主菜、主食]
いずれも鍋ひとつで調理可能
・さけのみそ煮/ 鮭缶、ごぼう、たまねぎ、きくらげ、こんにゃく、みそ
・ツナクリームパスタ/にんにく、ツナ、たまねぎ、LL牛乳、パスタ
・ポテトとパスタのトマト煮/じゃがいも、マカロニ、トマトジュース、ソーセージ缶など
・ポテトとマカロニのミートソースがけ/じゃがいも、マカロニ、ミートソース缶
・ポテトバーグ/コーンビーフ、じゃがいも、コーン缶
・蒲焼(焼き鳥)丼/ごはん、スライスたまねぎ、蒲焼缶(または焼き鳥缶)
・蒲焼缶(または魚肉ソーセージ)とたまねぎの炒めもの
・素麺チャンプルー/素麺、桜えび、乾燥ねぎ、かつおぶし、ごま油
・大豆とツナの落とし焼き/大豆水煮、ツナ、たまねぎ、かたくり粉、みそ
・混ぜるだけ鮭ちらし/ごはん、鮭フレーク、すりごま、コーン缶、すし酢
[副菜] ・ツナと切干大根のサラダ/ツナ缶(油ごと)、切干大根、ポン酢
・切干大根のみそ汁/切干大根(戻し汁をだしがわりに)
・切干大根とあさり缶の炒め煮/切干大根、あさり缶(汁ごと使う)
・麻婆高野豆腐/高野豆腐、麻婆豆腐の素(レトルト)
・豆とソーセージのサラダ/ミックスビーンズ缶、魚肉ソーセージ、たまねぎ
[即席汁] ・小町麩、とろろ昆布、かつおぶし、乾燥ねぎに湯をそそぎ、しょうゆを加える。

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