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現代家庭のパン焼き事情

■調査目的:(財)ベターホーム協会は1972年に日本で初めて家庭でパンを焼く製法を紹介しました。この時、初めて「家庭でパンを焼く」という、ひとつの食文化をもたらしたのです。その後、現在に至るまで25年に渡ってパンの講習会を開いて、多くの人にパン作りを教えてきました。しかし、パン作りは必ずしも誰でもが気軽に楽しめるというものではないことも認識していました。もっと簡単に誰でもが楽しめる方法がないものかと研究した結果、ポリ袋の中で作る「ベターホーム式かんたんパン」を開発しました。

 

■調査対象:ベターホームのお料理教室を受講している女性633人

(ただし、パンの教室を受講中の人は入っていません)

 

■年代構成:

全体

20

30

40

50

60

633()

168

137

145

112

71

100()

26.5

21.6

22.9

17.7

11.3

■調査地:札幌仙台東京名古屋大阪福岡

■調査時期:1997年3月

■調査方法:料理教室でアンケート用紙を配布し、その場で記入してもらいました。

 

(以下、数字はすべて%です)

1.あなたはパンを焼いたことがありますか?

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.ある

46.0

31.0

40.2

67.6

61.7

24.0

2.ない

54.0

69.0

59.8

32.4

38.3

76.0

※焼いたことがある人を年代別に見ると40代、50代、30代、20代、60代の順に多い。

40代、50代は共に60%を越える経験者がいる。パン作りと言うと若い人のもののような印象があるが、実際には中高年のほうが経験者は多い。

パンを焼いたことがない人への質問

2.パンを焼いてみたいと思いますか?

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.思う

81.3

90.5

87.8

80.9

74.4

57.4

2.思わない

18.7

9.5

12.2

19.1

25.6

42.6

※全世代を通じてパンを焼いてみたいと思っている人はきわめて多く、潜在的な人気はかなり高い。その中でも年齢が若いほどパンを焼いてみたい意欲が強い。

 

3.なぜこれまで焼かなかったのですか?(複数回答)

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.むずかしそうだから

39.8

45.7

46.3

36.2

30.2

27.8

2.めんどうそうだから

38.9

44.8

32.9

42.6

46.5

31.5

3.教室などで習わないとひとりではできそうにないから

24.9

26.7

23.2

21.3

23.3

27.8

4.オーブンなど器具がないから

22.5

25.9

30.5

10.6

9.3

24.0

※パン作り志向は強いのに、なぜこれまで焼かなかったのか、パン作りを阻害する要素は何なのかを聞いたのがこの質問。

※パンを焼かなかった理由は、「むずかしそう」と「めんどうそう」がほぼ同じウェイトをしめている。未経験者にとってはパンを焼くことはとても魅力的で、憧れでもあるが、半面、いかにもむずかしく、めんどうに思えるものである。このふたつが、パン作りに踏み込めない理由である。

※3番目の「教室などで習わないとひとりではできそうにない」という答えも、「むずかしそうだから」と同義であると見てよいだろう。

※オーブンはパン作りに不可欠だが、オーブンがないから作ったことがないという理由は意外に低率。現在はオーブンと電子レンジが一体となったオーブンレンジを使用する家が多いので、オーブンは一昔前よりずっと普及している。だから、かなりの家庭はパンを焼こうと思えば、すぐにでもできる環境が整っている言える。

 

パンを焼いたことがある人への質問

 

4.これまでに何回くらいパンを焼いたことがありますか?

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.数え切れないほど何度も焼いた

48.1

25.1

35.6

51.5

66.2

66.7

2.3〜5回

20.8

32.1

23.7

20.2

11.3

16.6

3.6〜10回

19.1

21.4

20.3

19.1

18.3

12.5

4.2回

8.1

12.5

11.9

7.0

15.5

4.2

5.1回

3.9

8.9

8.5

2.0

0.0

0.0

※パンを焼いたことがある人達は、かつてどのくらいパンを焼いたかを調べた。数え切れないほど何度も焼いたという人は半数近くいる。

※1回だけ焼いてはみたものの、続かなかった人は意外に少なく3.9%。20代、30代に1回で終わってしまった人の割合が高い。

 

5.あなたにとってパンを作る楽しみはどんなところにありますか?(複数回答)

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.焼きたてのパンはおいしい

81.2

91.0

76.2

82.8

78.8

70.8

2.焼き上がりの香りが好き

56.9

60.7

52.5

49.4

61.9

70.8

3.家族や子供が喜ぶ

52.1

21.4

44.0

68.6

61.9

41.6

4.発酵させたり、オーブンで膨らんだりするのがおもしろい

21.6

26.7

33.8

15.1

16.9

20.8

5.お店で売っているようなパンが自分で作れるのがうれしい

19.0

30.3

15.2

14.1

22.5

12.5

6.人にプレゼントすると喜んでもらえる

16.5

14.2

15.2

17.1

19.7

12.5

7.オリジナルのパンが作れるのが嬉しい

15.5

14.2

6.7

9.0

26.7

33.3

8.粉をこねるときの感触が好き

14.8

14.2

22.0

12.1

9.8

25.0

※人々はパン作りのどこに魅力を感じているのだろうか?その魅力に焼きたてならではのおいしさをあげた人が一番多かった。どんなにおいしいパン屋で買っても、オーブンから出してそのまま食べることはできないが、家で焼いたらそれができる。焼きたてなら、形が悪くても、膨らみ方が足りなくても多少の難点は気にならないほどおいしいもの。家庭で焼く特権と言ってよいだろう。

※2番目にあがった魅力は、パンの香り。パンを焼くと家中においしそうな、いい香りがたちこめるのは、経験者なら誰もが知っているはず。パン作りはおいしいだけではなく、香りも大きな魅力になっている。このいい香りを満喫できるのも、家でのパン作りならではだ。

※3番目に、家族や子供が喜ぶことがパン作りの楽しみと答えた人が52.1%。上記のようにパン作りは家中をいい香りが包むので家族ぐるみの楽しみとなる。また、パン作りは家族と一緒にできる作業が多い。粉をこねたり、形作ったりする作業は粘土遊びにも似て、子供が喜ぶものだ。そして、出来上がったあつあつのパンを家族で囲んで共に分けあって食べるのは、幸せな風景である。この、「おいしい、いい香り、家族の笑顔」がパン作りの醍醐味を代表している。

 

6.現在、月に何回くらいパンを焼いていますか?

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.ほとんど焼いていない

76.1

80.3

72.8

73.7

87.3

54.1

2.1回

7.8

9.0

13.5

6.1

4.2

8.3

3.3〜5回

6.1

5.3

5.0

4.0

5.6

20.8

4.2回

5.8

1.7

6.7

11.1

0.0

8.3

5.6〜10回

1.9

0.0

0.0

2.0

2.8

8.3

6.11〜20回

1.7

1.6

1.0

0.0

0.0

0.0

※現在、月にどの程度の回数で焼いているかを調べてみたところ、「ほとんど焼いていない」という人が76.1%もいた。4の質問で「数え切れないほど何度も焼いた」という人が41.1%もいるのに、こんなに多くの人が今はもうほとんど焼いていないというのは、少しさみしい数字だ。

 

7.現在、ほとんどパンを焼いていない方は、なぜですか?(複数回答)

 

全体

20代

30代

40代

50代

60代

1.時間がかかるのでおっくう

55.9

44.4

62.8

58.9

53.2

69.2

2.あと片付けや台所の掃除が大変

18.6

35.6

11.6

20.5

9.9

7.7

3.発酵させるための温度管理が大変

17.4

22.2

18.6

13.7

16.1

23.0

4.台所に充分なスペースがない

12.3

28.9

25.6

5.5

1.6

0.0

5.型やこね板など道具がない

11.0

31.1

23.3

1.4

1.6

0.0

※なぜ多くの人がパン作りをやめてしまうのか、その理由を聞いた。全世代を通じて、「時間がかかるのでおっくう」という理由が一番。省略できないことはあるが、それ以外に粉が飛び散るのを防ぐために調理台にあらかじめ新聞紙を敷いたり、こね板を洗って乾燥させたりといった準備や片付けに手間と時間がかかる。このあたりを短縮できれば、パン作りを続けやすくなるだろう。

20代、30代は台所のスペース不足をあげる人が多い。狭い台所はパン作りの障害になっている。

40代以上はスペースや道具不足はあまり問題になっていない。やはり年代があがるにつれ、台所も充実してくるということだろう。

※なお、上記にあげた選択肢以外に自由に理由を書き込む覧を作っておいたところ、「子供が大きくなり、作っても喜ぶ人がいなくなったのでもう作っていない」という意味のことを書いた人が、40代以上の人の中に18.9%いた。この年代の人が「数えきれないほど」パンを焼いていたのは子供が小さい時のことだったようだ。小さい子供を喜ばせるためにパンを作り、それがまた作り手の喜びでもある時期は、人生の中でそう長くあるものではない。現在小さい子供のいる人は、先輩の女性たちからのメッセージを受け取り、この時期だけの楽しみといってもよいパン作りを親子でぜひ楽しんでほしいものだ。

 

 

以上

 



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