ふわふわ感の演出は

絹のような柔らかさのシフォンケーキ。スポンジケーキの一種でありながら、ふわふわと高く立ち上がったケーキは気品を感じさせます。作り方も特徴があります。

通常のスポンジケーキよりも卵白を多めに使います。しっかりと泡立てると、空気を含んだ軽い生地となり、よく膨らんだ高さのあるケーキができるのです。

といっても、通常の型では生地の重みでよくふくらみません。そこで、中央部分が筒状に飛び出している特別の型で、ドーナツ状のケーキに仕上げます。すると、内外の壁が生地を挟み込み、内側からも熱を伝えます。膨らみながら壁を伝って上に延びていきやすくなるのです。

小麦粉を加えた後は、ゆっくり混ぜていると粘りのあるグルテンができてきて膨らみにくくなるので、ささっと混ぜるのがコツ。また、焼き上がったケーキが沈まないように型をひっくり返して冷ましましょう。ふんわりした理想のケーキになるはずです。紅茶やバナナなどの材料を加え、手作りの味に挑戦してください。