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シニア世代のための低栄養予防料理教室を開催しました

健康で長生きするためには、食生活が大切。高齢者の実態調査から、老化の大きな原因は、栄養が足りないことだという結果が出ています。「メタボ予防」が健康常識である中年期とは異なり、バランスよくしっかり食べることがシニア世代の食の基本です。
一方で、しっかり食べようという意識はあっても、むずかしい場合があります。
ベターホームが行ったアンケートでは、「歯が悪い」「食が細くなった」「長時間台所に立つのは億劫」などといった声があがりました。しかし、これらの悩みはちょっとした調理のコツで軽減することができます。

健康長寿のためにシニア世代は何をどう食べたらよいかという知識と、シニア向けの料理のコツを伝えるため、一般財団法人ベターホーム協会では2018年3月6日から3月28日の間に、札幌から福岡まで全国17ヵ所にあるベターホームのお料理教室で「60歳からの健康寿命をのばす1日料理教室~多様食で低栄養を防ぐ〜」を開催しました。
渋谷教室の様子をご紹介いたします。

女性19名、男性7名の計26名の方が参加されました。
実習したのは「やわらかえのきバーグ」「さば缶の具だくさん汁」「ほうれんそうのやまかけ」の3品。
必要な栄養のこと、食べやすさ、調理のしやすさのポイントが学べるメニューです。

初めにシニア世代の食についての考え方を説明した後、実習する料理の作り方を説明。「野菜は繊維を断ち切るように切ると、歯が悪くても食べやすくなります」「火加減はこれくらい」といった説明に、皆さん真剣にメモをとられていました。
最初は少し緊張気味だったムードも、だんだんほぐれてきてなごやかに。
そして、テーブルに分かれて実習です。

ひとつのテーブルで3~4人ずつ、分担をしながら調理をするスタイルです。
声をかけあったり、レシピを見ながら互いに調味料の分量を確認したりとにぎやか。ほとんどの方が初対面とは思えないくらい、チームワークよく料理をされていました。

おいしそうな匂いが漂う中、盛りつけてできあがり。
できたてを食べます。


料理の感想をうかがってみると、
「えのきバーグが、本当にやわらかい!」
「さば缶を汁ものに入れるのは初めてだけと、おいしくてびっくり。早速、家でやってみます」
「お店で食べるものよりずっとおいしいわ」
と、大好評。
「ふだんからいろいろなものを食べるようにしているけれど、話を聞いて、たんぱく質が足りていないと思った」
「ちょっとした工夫で、食べやすくなるんですね」
といった声もありました。
また、「活気があっていいわね!」「若々しい気分になった」という方も。
皆さん、笑顔で帰っていかれました。

この教室は、一般財団法人ベターホーム協会の公益事業として、参加費無料で開催いたしました。
健康長寿知識は、東京都健康長寿医療センター研究所の新開省二先生に監修いただきました。
参加者の方にとって、毎日の食事を見直し、健康長寿を心がけた食生活を送るきっかけになれば幸いです。
ベターホーム協会は今後も、料理教室の開催や出版活動を通し、シニア世代の食と健康のサポートを行って参ります。

尚、今回の教室で実習した料理のレシピは、こちらのページに掲載しています。

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