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[新生活の疲れに]疲労回復のおすすめレシピ

進学や就職、引っ越しなど、生活環境の変化が大きい春。新しい環境に慣れるまで何かと緊張することが多く、疲れがたまりやすい季節でもあります。
疲労回復のためには、しっかり眠ること、そしてしっかり栄養をとることが大切。今回は栄養学と薬膳の両方の観点から、疲れに効く食材とそれらを使ったレシピを紹介します。疲れたときでもさっと作れるので、ぜひお試しください。
(栄養学・薬膳知識監修/清水加奈子)

<疲れに効く食材・栄養学では…>
①「糖質」でエネルギーチャージ

まずはエネルギー源となる糖質をとりましょう。ほかのエネルギー源であるたんぱく質や脂質に比べて燃焼が速く、食べるとすぐにエネルギーになります。甘いものだけでなく、ごはんやいも類に含まれる「でんぷん」も糖質の仲間。糖質=太るというイメージがありますが、不足すると頭がぼーっとしてしまったり、疲れがたまりやすくなったりしてしまいます。

②「ビタミンB1」もかかさずに

糖質をエネルギーに変えるときに必要なのが、「ビタミンB1」。豚肉やうなぎなど、ビタミンB1が豊富な食材をとりましょう。たまねぎやねぎ、にんにくなどに含まれる「アリシン」と一緒にとると、ビタミンB1の吸収率がアップします。

<疲れに効く食材・薬膳では…>
③「気」を補う食材を

薬膳では、疲れがとれない状態は、「気」(気力や元気のもと。生命を維持する基本的なエネルギー)が不足しているのが原因と考えます。実は、①②で挙げたごはんやいも、豚肉、うなぎは、いずれも気を補う食材のひとつ。そのほか、しいたけやまいたけにも気を補う働きがあるといわれています。

 

<疲れに効く・おすすめレシピ>

【豚肉としいたけのガーリックライス】
材料
【2人分】
・豚肩ロース肉(薄切り)… 150g
・焼き肉のたれ(市販)… 大さじ3
・しいたけ(粗みじん切り)… 4個
・ねぎ(1cm幅の小口切り)… 1本
・にんにく … 2片(20g)
・温かいごはん … 300g
・サラダ油 … 大さじ1
・しょうゆ … 小さじ1
・黒こしょう … 少々

作り方
【1】
豚肉は1cm幅に切り、焼き肉のたれに10分ほどつける。にんにくは1片を薄切りに、もう1片はみじん切りにする。
【2】
フライパンに油と薄切りのにんにくを入れ、弱火にかける。香りが出て焼き色がついたら、にんにくをとり出す。
【3】
続いてみじん切りのにんにくを入れ、弱火で炒める。なじんだら、ねぎ、肉(たれごと)を加え、中火で肉の色が変わるまで炒める。しいたけ、ごはんを加えて炒め合わせ、ごはんがパラパラになったら、しょうゆを回し入れて火を止める。
【4】
器に盛り、【2】を散らす。黒こしょうをふる。

 

【よりくわしく知りたい方におすすめの本】

いつもの食材で作れる 体にいいおかず
栄養の知識と薬膳の知恵から、いいとこどり!
症状別のおすすめ食材を使った、かんたん&おいしいレシピ集
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