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料理のことばを知っていますか?

「なるほど、料理のことば」を発行しました。

■調査目的:
ベターホーム協会は日本の伝統的な料理を国民に教え伝えていくことを活動の大きな柱にしています。ところが、近年、料理用語を知らない若い人が増加しているようです。料理用語を知らないと、レシピが理解できません。そこで実態はどうなのかを把握するために調査しました。
■調査対象:
ベターホームの料理教室を受講中の20〜30代の女性323名
■調査地域:
東京 大阪 名古屋 札幌 福岡
■年代構成:
   全体 20代 30代
人数 323 250 73
100 77.4 22.6
■調査時期:
2003年3月
■調査方法:
アンケート用紙を料理教室で配布して、その場で記入してもらいました。

以下の表の数字はすべて%です。

1.レシピに出てくる料理用語の意味がわからないことがありますか?

    % 
1.よくある 11.6
2.ときどきある 76.5
3.ない 10.8
4.無回答 1.1

  • 「よくある」「ときどきある」を合わせると、料理用語がわからないことがある人の割合は 88.1%と思いのほか高い率であることがわかった。「わからないことはない」という人はわずか1割。かなりの人はレシピを読み解くのにつまずいているようだ。
  • 料理のことばには日常とは違う特殊な言葉がある。また料理の経験を積めばわかることも多いが料理をしたことがないと、類推がきかないのでわからないのだろう。
  • しかし、これだけ料理用語がわからない人が多いということは、レシピを提供する側は、かなり気をつかわなければならないことがわかった。

2.次の料理用語の意味がわかりますか?

 
       %
1.ひたひた わかる 83.0
わからない 17.0
2.湯煎 わかる 76.5
わからない 23.5
3.ひと煮立ち わかる 73.4
わからない 26.6
4.あら熱 わかる 70.3
わからない 29.7
5.板ずり わかる 57.6
わからない 42.4
6.すが立つ わかる 49.2
わからない 50.8
7.こそぐ わかる 48.9
わからない 51.1
8.吸い口 わかる 42.4
わからない 57.6
9.観音開き わかる 35.6
わからない 64.4
10.千六本 わかる 5.6
わからない 94.4
  • 「千六本」以外はいずれも料理のレシピにはたびたび登場する言葉である。
  • このアンケートは料理教室を受講中の人にとったので、すでにある程度習っており、一般の人たちよりはわかっている人が多いとは言える。
  • 「こそぐ」「観音開き」は料理だけに使う言葉ではないが、日常的にはあまり使われなくなっているので理解度が低いのだろう。
  • 「千六本」は、だいこんのせん切りのこと。ひと昔前までは使われていたが今は料理のレシピにはほとんど登場しない。これも消え行く言葉なのか。

3.左欄の言葉は料理の名前に使われる言葉です。右欄の中から関連のあるものを選んでください。

1.卯の花 2.みぞれ 3.淡雪   4.吉野 5.南蛮
6.松風  7.信田 8.利久 9.有馬
ごま  油揚げ  卵白   だいこんおろし  葛
けしの実   おから  さんしょう   唐辛子

関連する言葉 正解した人の%
1.卯の花 おから 82.0
2.みぞれ だいこんおろし 81.4
3.淡雪 卵白 66.6
4.吉野 54.8
5.南蛮 唐辛子 47.0
6.松風 けしの実 30.3
7.信田 油揚げ 20.1
8.利久 ごま 10.5
9.有馬 さんしょう 9.0
  • 日本には昔から料理に風雅な名前をつける文化がある。また故事来歴や、産地の地名にちなんだ料理名もある。謡曲や歌舞伎に材をとったものもあり、料理には日本古来の言語感覚が残されている。
  • では、その文化を私たちは受け継いでいけるだろうか。根強く受け継がれていることばもあるが、やはり日常的に使わないとことばはすたれていくばかりだから、残そうという意図のもとに使わなければならないだろう。

4.次の料理用語に読みがなをつけてください。

正解 正解した人の%
1.雑煮 ぞうに 96.6
2.おそう菜 おそうざい 96.0
3.短冊 たんざく 94.1
4.牡蠣 かき 90.4
5.一汁三菜 いちじゅうさんさい 88.2
6.冬瓜 とうがん 69.0
7.拍子木 ひょうしぎ 54.8
8.潮汁 うしおじる 44.3
9.櫛 くし 39.3
10.治部煮 じぶに 37.5
11.伽羅煮 きゃらに 19.8
12.強塩 ごうじお 0.9
  • 料理用語には漢字で書くとむずかしいものが多い。だからレシピではひらがなにする方向にあるが、そうすると漢字が読めない人が増加する。
  • 切り方ひとつにしても「短冊」「拍子木」「櫛型」と、その形にちなんだ名前をつけてきた日本人だが、現代の暮らしでは「短冊」「拍子木」「櫛」いずれもあまり使わないものになってしまった。名前だけが残っている状態だ。
  • 「伽羅煮」「強塩」はその料理そのものを、家庭ではめったに作らないものなので、わからないのはやむをえない。

【付録】こんな答えもありました
1.雑煮 ざこに
2.おそう菜 おそうな
3.短冊 たんぞく たんだく たんざつ
4.牡蠣 ほたて はまぐり うしむし ぼたん
5.一汁三菜 いちじゅうさんな いっこんさんさい しじゅうさんさい
6.冬瓜 かぼちゃ うり きゅうり かんぴょう すいか
7.拍子木 しゃくし しゃもじ いちょう かしわぎ
8.潮汁 しおじる うしる うずしる
9.櫛 かつお ふし ぶし けずり とこぶし
10.治部煮 ちぶに しぶに おさべに はるべに
11.伽羅煮 がらに ごうらに ごったに かんろに がめに しゃかに
12.強塩 ごうえん ごわじお ちからしお あんばい


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