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60歳からの男性・料理と家事の実態と意識(2003年度)

  • 調査対象 : ベターホームの料理教室を受講した男性
  • 調査地域 : 東京、大阪、名古屋、札幌、福岡
  • 年代構成 :
    全体 50代 60代 70代
    102人 4人 81人 17人
    3.9% 79.4% 16.7%

  • 職業構成:
    無職 有職
    80.4% 19.6%

  • 調査時期:2003年8月
  • 調査方法:自宅にアンケートを郵送して、記入後返送してもらいました。

高年男性は料理に対する意欲はあるものの、実行はまだまだ
ベターホーム協会は料理教室に参加した60歳前後の男性102人を対象にアンケートを実施し、料理や家事に対する意識や、実際にどの程度料理をしているのか実態を調査しました。
「男子厨房に入らず」の社会規範のもとに育った年代ですが、実際にはその束縛からはかなり解放されつつあるということが調査の結果からわかりました。
たとえば、「料理教室に入るのにためらいがあったか」を聞いたところ、77.5%もの人が「なかった」と答えました。料理教室といえば女の世界。そこにエプロンをして参加することは、それなりに心の葛藤があるのかと思いきや、意外にも自然体であるという結果でした。
また、家事についてどう思うかを聞いたところ「今はやっていないが必要なことなので、今後は積極的に取り組みたい」と答えた人が一番多く44.1%でした。大変意欲的な姿勢です。
さらに「当然のことだと思うので、今でもやっている」という、すでに実践ずみの人は23.5%いました。合わせると67.6%の人は家事をすることに対して、積極的な考えを持っています。割合的にはかなりの高率と言ってよいでしょう。
ただし、実践しているのかどうかというと、「主に食事を作っているのは妻である」という人は残念ながら
79.4%という高率でした。また、「料理はほとんど作っていない」という人は52.9%にものぼりました。
以上から、60歳前後の男性たちは料理や家事に対して抵抗感は少なく、意欲的な人が主流であると見てよいでしょう。
それは大変よいのですが、いかんせんまだ実行が伴っていないのが現状です。しかし、まだこれからです。発展途上ということで、今後を期待したいと思います。

以下の表の数字は全て%です。

@料理教室に入ろうと思ったのはなぜですか?(複数回答)
1.定年を迎え、時間ができたので 57.8
2.趣味のひとつとして 43.1
3.ひとりになっても困らないように 40.2
4.妻の手助けをしたい 36.3
5.家族にすすめられたから 26.5
6.老化防止のため 23.5
*1位は「定年を迎え、時間ができたので」という理由。定年退職は男性にとって料理を始める大きなきっかけとなっている。
*Bの「ひとりになっても困らないように」とは、妻が病気になったり亡くなったりして夫がひとりになる「まさかの場合」。もうひとつ、妻が仕事や外出で家にいない時という日常的な意味と両方ある。いずれにせよ、受身の理由で料理を覚えたいと思ったケースと言えるだろう。
*「趣味として」「妻の手助け」「老化防止」など前向きで明るい考え方もそれぞれ同程度のポイントを獲得。料理の持つ多様な効果が認識されてきたと言っていいだろう。


A料理教室に入るのにためらいはありましたか?
1.なかった 77.5
2.あった 22.5
*料理教室に参加することについて、抵抗がない人のほうがずっと多いことがわかった。
*現在、料理教室では男性の姿は珍しいものではなくなっている。一般的にも料理をする男性に対して違和感は少なくなっていると言えるだろう。むしろ、「かっこいい人」と評価される傾向さえある。ひと昔前には料理をする男性を「ゴキブリ亭主」などと呼んで揶揄したり冷笑したりする風潮があったが、今ではそんな風潮は見られない。料理に対する男性の意識は間違いなく変化している。

B「ためらいがあった」方は何が気がかりでしたか?(複数回答)
1.料理ができないので、授業についていけるか
不安だった
56.5
2.男なのに料理を習うのは恥ずかしい 9.1
3.その他 4.4
*ためらいがあった人は「男だから」というよりは、自分の能力に不安があるという人のほうが多い。


C現在、主に食事を作っているのは誰ですか?
1.妻 79.4
2.自分 10.8
3.妻と自分が交代 6.9
4.その他(娘、息子の妻など) 2.9
*圧倒的に妻が主に料理を作っている家のほうが多い。
*「自分が主に作っている」「妻と自分が交代で作っている」と、なんらかの形で食事作りをしている人は合わせても17.7%だから、まだまだ妻への依存度は高い。

D現在、あなたはどの程度、料理を作っていますか?
1.ほとんどしていない 52.9
2.ほぼ毎日 17.6
3.月に2〜3回程度 14.7
4.1周間に1〜2回程度 9.8
5.1週間に3〜4回程度 4.9
*「ほとんどしていない」人はほぼ半数の52.9%。男性の料理参加の現状はまだまだである。
*残りの半数は作っているわけだが、頻度はさほど多くはなく「月に2〜3回」「週に1〜2回」という人をあわせると32.3%。

E自分が家事をすることについて、どう思いますか?
1.今はやっていないが必要なことなので、
今後は積極的に取り組みたい
44.1
2.当然のことだと思うので、今でもやっている 23.5
3.必要だとは思うが、やらなくてすむなら、
やりたくない
22.5
4.その他 6.9
*@が44.1%と最も多く、たいへん前向きな姿勢で力強い。家事をやろうという気持ちは十分だが、他の設問の結果を見ると実践はまだ伴っていない、というところが現状のようだ。
*「必要だとは思うが、やらなくてすむなら、やりたくない」という本音派は22.5%。この気持ちはたぶん女性も同じだろう。むしろ、「やらなくてすむなら、やりたくない」思っているのは女性のほうが多いかもしれない。夫と妻、半々ずつ家事を分け持つことができれば一番なのだが。


Fこれから身につけたいと思っている家事は何ですか?(複数回答)
1.料理 84.3
2.食品や日用品の買い物 32.1
3.家や器具類の修理 29.4
4.掃除 29.4
5.食器洗い 25.5
6.洗濯 24.5
7.家計の管理 14.7
*やはり料理を覚えたい人が圧倒的に多数。食べることは楽しみであり、また健康のもとでもあるからだろう。男性が家事を始める出発点としても、料理は入りやすいのですすめられる。
*次に「買い物」がくるが、これも料理と関連しているからかもしれない。
*あとの家事はそれぞれ、大きな差がない。均等に目配りできているという意味で、いい傾向だろう。


G料理教室に参加しした感想は?(複数回答)
1.参加したのは有意義だった 87.3
2.自分にも料理ができそうだと思った 68.6
3.今後も料理を続けようと思った 62.7
4.料理はおもしろいものだと思った 56.9
5.料理はむずかしいものだと思った 27.5
6.自分ひとりではできそうにないと思った 5.9
7.今後も料理はしないと思う 3.9
*料理はむずかしいことではなく、誰にでもできることだが、やったことのない男性の中には料理はとてもむずかしいことで自分にはできないと思い込んでいる人もいる。そんな男性にとって、料理教室参加はたいへん満足度が高く、これから料理を始めるよいきっかけになったようだ。今後も料理を継続して、充実した生活を送ってほしい。

《参加した感想》

本人(夫)の感想
妻に1ヶ月間入院され、大変苦労した経験から簡単な食事くらい自分で作れるように、料理の勉強をしたいと考えていました。妻には内緒で参加しました。 横浜市 60代
私は昨年リタイアしたが、妻はまだ勤務している(糖尿病のため、現在は教育入院中)ため昼食は自分で作らなければならなくなった。夜も帰宅が遅いため、時には待ちかねて作ることもある。スーパーの惣菜は敬遠したい。目下のところは残念ながら家族のためというより、自分の昼食のためと言わざるを得ない。よいきっかけとなったので、ありがたい機会であった。 横浜市 60代
会社を退職後、毎日無為に過ごすのがふがいないと思っていた矢先に新聞でこの教室のことを知り、応募しました。結構楽しく、いろいろと参考になり、感謝しています。帰宅後、夕食に「肉じゃが」を作ってみたところ、大変好評で安心しました。 中野区 70代
わが国には「男子厨房に入らず」という思想があり、我々の世代はややもすると料理をする経験がない状態でした。このたび料理教室に参加して、先生方の優しい、わかりやすい教え方に接し、古いカラーから脱却してよりよい料理を作っていく決意でおります。 西東京市 60代
会社のOB会で近況報告をすることになり、その場で「料理教室に通い、自分で作れるところまでは習得したい」と話したところ、先輩諸氏より「やめろよ、君のイメージが壊れるよ、九州男児だろう!」と言われました。 日野市 60代
定年となり時間に余裕ができたので、妻の料理を手助けしたいと思いました。料理は作っているときはおもしろいけれど食べたあとの片付けが大変だと思いました。 横浜市 60代
義務教育で家庭科の教育を受けたことがなかったので、70歳を過ぎて困ることになってきた。料理が少しでもできるようになることは、自分の老後の生活に役立ち、また家族も喜んでくれるのでよいことだと自覚している。70歳を過ぎ「家庭科」の授業に参加した自分を振り返って、おかしくもあり寂しくもあり、楽しくもあり、戸惑いもあり、まことに複雑極まりない心境でした。 福岡市 70代
今までの料理に対する認識が変わったように思います。今までは料理は個人の持つ味覚によって作られるもので「料理の上手下手は能力の差によるものである」と考えていました。しかし、料理教室で講師に指導を受けたとおりにマニュアルに基づいて作れば、個人的な差異はほとんどなくなるのではないかと思われます。その意味では料理は理論的、学問的分野と共通する部分があると思い、勉強する必要性を感じています。 大阪市 60代
日常の仕事から解放された際のあいさつ状で「介護と料理をマスターしたい」と書いたところ、貴協会を紹介してくれる人がありました。同じような境遇の人が大勢おられ、おかげで楽しく、なごやかに実習することができました。 尼崎市 60代
医者から塩分ひかえめにするように指示されている。外食だと味も濃いし、塩分も多いのでこの際自分で料理を作れるようになったらと考えて参加しました。 名古屋市 50代

妻の感想
夫の年代
今まではお湯をわかすぐらいしかできない人だったので、これからが楽しみです。 横浜市 60代
夫は定年まで料理をする時間もなく、働き続けておりました。最近になり、食事、健康に関心を持つようになり、大変喜んでいます。これからも、自分の食事ができるようになれたらと思っています。 横浜市 60代
将来、ひとりになった時のことを考えて講習をすすめてみました。みそ汁をあたためる以外、何もできなかった人がエプロンをかけ一生懸命、アジの煮付けを作ってくれました。何よりも料理に興味を持って「やる気」になってくれたのが私もうれしいです。 さいたま市 60代
味の方はよかったですが、後片付けなどはいっさいやらず、主婦としてはいろいろな面で最後まできちんとやってこそ料理を作ったということではないでしょうか。今後を期待します。 太田市 60代
参加してとてもよかったです。年代的に抵抗のある世代なので、決心して参加したことに感心しました。参加中、私の入院に重なり毎日すべての家事をすることになり、大変だったと思いましたが留守中、よくやってくれて感謝しています。 日野市 60代
今まで買い物などは全然行かなかったのが、行くようになり、料理も手伝ってくれるようになりました。とても助かります。もっと続けてほしいと思います。 横浜市 60代
すすめてはいたのですが、思ったほど抵抗なく参加してくれてほっとしています。友人のご主人たちがみんな料理をするそうで、ちょっぴりうらやましかったのですが、今後はひょっとしたら主人の手料理を食べさせてもらえるかも、と楽しみです。 大阪市 60代
私も9年前にベターホームの教室にお世話になりました。今回主人に参加をすすめたのは私です。これからもしお互いに何かあった時、主人が何もできなかったら困るので退職を機に家事を手伝ってもらうことにしました。私は早番遅番のあるパートに出ています。義母もいますので遅番のときは本当に助かっています。主人も楽しかったようです。 札幌市 60代
私の留守に包丁も持ったことがない主人が習った料理を作ってテーブルに並べてあり、びっくりしました。初めて、作るほうから食べるがわに回り、残したら悪いし、その気持ちもわかりいろいろ考えることがありました。 札幌市 60代


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